前回の宿題である以下の2つの問題を考えます。
- 見習い戦士にあたる最初のヘッドホンは何にすべきか
- 自分の好みの系統はどのように決めればよいのか
記事の要約
一台目はがSONY MDR-7506オススメ
一台目のヘッドホンは何にすべきか?
わたしのオススメはSONY MDR-7506です。
モニター用密閉ヘッドホンMDR-7506は、海外のスタジオで業務用として使われているので、性能は折り紙付きです。
スピルバーグのスタジオでも使っているとか。
MDR-Z1000(後述)を試聴した際、「評判は聞いてるけど、実際どんなもんや」とMDR-7506を試聴してみると、驚愕。
「MDR-Z1000とあまり変わらなくない?」
装着感、音場の広さ、解像度はMDR-Z1000から一段落ちますが、クリア感はMDR-Z1000にそっくりです。
モニター用ヘッドホンなので当たり前ですが、全ての音が鮮明に聞こえます。
しかも価格がお手頃なのがポイント。
ヘッドホンならではの音場は味わえませんが、同価格帯のイヤホンと比べると段違いの音質です。
ドライバが大きい方が音質が良いを地で行っているヘッドホンです。
ヘッドホンの魅力を知っていただくのに最適な一台だと思います。
自分の好みの系統を決めるには、試聴しまくるしかない!
MDR-7506でヘッドホンの良さがわかったら、次はどの系統でクラスチェンジをするかを決めるため、自分の好きな系統を決める必要があります。
残念ながら、好きな系統を決めるための近道はありません。
実際に自分の耳で試聴を繰り返し、自分の感性で決めるしかないのです。
試聴にはeイヤホンがオススメ
自分の好みの系統を知るには、できるだけ多くのヘッドホンを試聴した方が良い。
そこでオススメなのがイヤホン・ヘッドホン専門店のeイヤホンさん。
イヤホン・ヘッドホンの専門店【e☆イヤホン 】
大阪日本橋と東京秋葉原に実店舗があります。
公式HPのトップページの写真からわかるように、品揃えがハンパないです。
さらに、高級ヘッドホンアンプなどの試聴のための再生環境が整っているのでヘッドホンの実力を知ることができます。
音楽好きなら、高級ヘッドホンアンプ&ヘッドホンの音にうっとりすること間違いなしです。
イヤホンや各種付属品、本当に何でもあります。
ぜひ、東京か大阪に行く際は寄ってみて下さい。
最近はハイレゾブームのおかげで、ヨドバシカメラやビックカメラの品揃えも増えてはいますが、やはり専門店にはかないません。
それぞれの系統の代表機種
「とにかく試聴しろ!」と言われても、数多くあるヘッドホン、どれから聞き始めればいいかわかりません。
そこで、「とりあえずこれを聞いとけば大丈夫」という各系統の代表機種を挙げます。
これらの機種を聞き、自分の好みの方向性を掴んでから、他の機種を聞いたり、店員さんに「○万円台で○○に似た音のヘッドホンありますか?」と聞いたりした方が効率が良いでしょう。
(わたしが実際に聞いたことのある機種に限られるので、幅が狭いですがあしからず)
音場の広さ重視
ゼンハイザー HD800
音場の広さと言えば、ゼンハイザーのHD800ですね。
ヘッドホンで表現できる限界の音場の広さを持っていると言われています。
音場の広さ+精細感重視
AKG K812
開放型の特性として、普通、精細感は密閉型に劣るのですが、K812は違います。
開放型なのに、密閉型最高レベルの精細感があり、どちらかを買おうとTH900と比較試聴した際ビックリしました。
精細感重視
SONY MDR-Z1000
モニター用ヘッドホンで高いシェアを誇るSONY。
SONYのモニター用ヘッドホン最上位モデルがMDR-Z1000です。
わたしが初めて買ったちゃんとしたヘッドホンであり、ヘッドホン沼に引きずり込んだ張本人。
モニターライクな精細感により、それまで聞こえなかった音が聞こえるので、このヘッドホンで曲を聴くのが楽しみでした。
音圧重視
ゼンハイザー HD25-1 Ⅱ
音圧とは何かをこのヘッドホンを使い、初めてわかりました。
本ブログ下記記事でレビューした通り、高級機含めても他のヘッドホンでは換えの利かない音を出すので、買っておいて損はありません。
idle074_ヘッドホンレビュー02 : HD25-1 Ⅱ|コスパの高い密閉型プロ向けヘッドホン | アイドリングタイム
音のキレ重視
ベイヤーダイナミクス T1
フラッグシップ機を聞けば、テスラテクノロジーの実力を余すところなく把握できます。
レビューでも散々書きましたが、本当にこのキレすぎるくらいのキレがクセになる。
おすすめです。
idle076_ヘッドホンレビュー04 : T1|オールジャンルこなせるイイとこ取りの半開放型ヘッドホン | アイドリングタイム
音のキレ+音圧+精細感重視
フォステクス TH900
またARROWS Tabの時と同じオチかとツッコミが入るかと思いますが、しょうがありません。
最終的には自分が一番素晴らしいと思うものを買い、その素晴らしいものをオススメしたくなるのは人間の性ですから。。
濃厚かつキレのある音を出します。
idle077_ヘッドホンレビュー05 : TH900|密閉型ヘッドホンの終着点 | アイドリングタイム
ヘッドホンの良し悪しがわかる試聴のポイント
最後に、試聴方法についてのちょっとしたアドバイスです。
それは、爆音で聞くこと。
音量が大きければ大きいほど、そのヘッドホンの良い点も悪い点も強調されるので、特性がよくわかります。
また、良いヘッドホンであればあるほど、音量を上げても音が破綻しないので、うるさく感じません。
総括
2回に渡って、ヘッドホン選びについてお送りしました。
本ブログで書かれているのは、ヘッドホンメーカーの中でも比較的主流のものだけであり、それ以外にもイヤースピーカーと呼ばれ繊細な音を奏でるSTAXや、民芸品と呼ばれるメタルやロックに強いGRADO、54万円のヘッドホンを作るULTRASONEなど、多種多様なヘッドホンメーカーがあります。
ヘッドホンの世界は奥が深く、楽しいので、ぜひ覗いてみて下さい。
以上!アイドリングタイムのイド♂(@idomars)でした。
ありがとうございました!
~~編集後記~~
次回はヘッドホンとカメラレンズの類似性について書きます。