idle073_ヘッドホンレビュー01 : MDR-1RBT|密閉型Bluetoothヘッドホンの決定版

ヘッドホンレビュー一発目はSONY MDR-1RBT。

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記事の要約

特徴 : 音質向上機能搭載&バッテリー持続時間30時間

※本レビューはMK2ではなく、先代の無印です。※

MDR-1RBTはBluetooth対応のヘッドホンです。

これを使用した時、「やっとBluetoothヘッドホンでまともな音質のものが出たか」と思いました。

それまでのBluetoothヘッドホンは聴くに堪えない音を出すものばかりで、無線の開放感&便利さは知っていましたが、なかなか購入にまで至りませんでした。

しかしMDR-1RBTは、私を一気にヘッドホン沼の奥底まで引きずり込んだSONYのフラッグシップヘッドホンMDR-Z1000と同じ液晶ポリマーフィルム振動板(大きさは10mm小さい)を採用し、更にDSEE&フルデジタルアンプS-Masterを搭載し、ヘッドホンに入力された音質が悪くてもデジタルで改善してくれる機能が備わっています。

MDR-1RBTはapt-xに対応していませんでしたが(現行機種のMDR-1RBTMK2はapt-x及びAACに対応)、「DSEEとS-Master内蔵なら入力データは気にしなくていいか」と安心して買えました。

(コーデックだけapt-xやAACに対応していても、振動板他、肝心の出力装置に力が入っておらず、大した音を出さないBluetoothヘッドホンが多すぎる。

「apt-x、AAC対応」の売り文句は、コンデジの「2000万画素(高画素)」と同じぐらいその製品の良さ(ヘッドホンなら最終的に出てくる音の質、コンデジなら最終的に出てくる写真の質)に直接関係しない言葉で、あまり詳しくない消費者の購買意欲を煽る為のものと思っておいた方が良いです。)

また、Bluetoothのバッテリー持続時間が30時間と、当時の他社製Bluetoothヘッドホンよりも圧倒的に長かったことも購入理由の1つです。

他にもNFC対応、コードを刺せばMDR-1Rと同じ再生周波数帯域4Hz-80,000Hzになる(Bluetooth使用時は20Hz-20,000Hz。ノイズキャンセル機能付きのMDR-1RNCは常時5Hz-24,000Hzなので購入検討外でした。)という特徴もあります。

MDR-1Rシリーズを買うなら、コードをさせば無印のMDR-1RにもなるBTを買っておけば損はしません

外観及び装着感

▼値段の割にはなかなかの高級感。

20140827_ MDR-1RBT (1)

MDR-1Rのシルバーがシャレオツで、最後まで悩みました。

ハウジング部がフラットになるのでカバンに入れやすいのも良い。

▼オーバーイヤー型でイヤーパッドは耳の形に合わせた長丸。

20140827_ MDR-1RBT (2)

イヤーパッドもヘッドパッドも柔らかく、ハウジング部が側頭部に沿って動きイヤーパッドの接地圧が分散されます。

ヘッドパッド・イヤーパッド全体にうまく重さを散らす設計はさすがです。

この値段でこの装着感を味わえるヘッドホンは他にないでしょう。

解像度(音の明瞭さ・クリア感)

ヘッドホンにおける解像度とは音がどのぐらい明瞭にクリアに聞こえるか?です。

わたしのレビューでは、ガジェヲタらしく、Youtubeの解像度でヘッドホンの解像度をレビューしていきます。

Youtubeの解像度をそれぞれの数値に合わせれば、視覚でヘッドホンの解像度を確認できる画期的なレビュー方法です。ワオ!

さて、ウォークマンNW-F887付属のイヤホンを144p相当とすると、

MDR-1RBTの解像度は360p相当です。

安いヘッドホンと比べれば明らかにそれぞれの音はよく聞こえますが、音がこもっており全体的にベールがかかったような感じがします。

MDR-Z1000は720p相当なので、振動板が同じでも出てくる音は別物ですね。

音場の広さおよび特徴

▼頭の内側から5cmぐらいの中にステージがある感じです。

20140827_音場_MDR-1RBT

イヤホンよりは断然音場は広いですが、一般的な密閉型ヘッドホンの音場だと思います。

音の定位および分解能

▼ボーカルは頭内中央でしっかりと分離して聞こえますが、ギター&ベースとドラムが若干重なるように聞こえ、そこまで分離感は得られません
20140827_音場_MDR-1RBT

音の傾向

低音が強調されます。

液晶ポリマーフィルム振動板のおかげで音のレスポンスは良く、低音は硬質です。

しかし、音の輪郭は若干甘く、バスドラムの音色は「ドン」という感じで、鳴り終わりがぼやけます。

(ちなみに超低音重視のMDR-XB700のバスドラムは「ボムゥ」です。あれはすごかった。突き抜けていた。。)

高音はあまり伸びませんが、これは密閉型の特徴でもあるので仕方ないでしょう。

総括: 「デザインも音質も装着感も持ち運びもBluetoothも!」と欲張りな人におすすめ

MDR-1RBTは音質だけで見ると、よくある密閉型ヘッドホンよりも少しだけ良い程度です。

しかし、デザインと装着感と可搬性が高いレベルで融合している点と、Bluetoothの圧倒的な電池持ちも加味した総合力で見るとお買い得なヘッドホンと言えます。



■怠惰な人に役立つまとめ■
SONYはカメラもヘッドホンも良いモノを出す



以上!アイドリングタイムのイド♂(@idomars)でした。


ありがとうございました!



~~編集後記~~
わたしも筋トレの時にはMDR1R-BTが欠かせません。

あなたも、無線なので運動の邪魔にならない上、ヘッドホン側のボタンで曲送りができ、更にある程度の音質で気分を上げてくれるMDR-1RBTを、筋トレのお供に是非!

※追記※
今、MDR-1RMK2とBTの価格差って8000円ぐらいあるんですね。。

しかしBTではなく、何の付加価値もないMDR-1RMK2を2万円近くかけて買うなら、+αの予算が必要でも今後紹介するヘッドホンを買った方が良いです。

文中にあるように、音質だけで見ればMDR-1Rに特筆すべき点はなく、まだ「イヤホンより圧倒的に良い!」と言えるレベルではありません。

価格.comランキング1位だからといって早まらないで!

せっかくヘッドホンを買うなら、ヘッドホンに換えた意味を実感できる機種に出会って頂きたい。

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