e3グリップでフォームを改善する前に、過度の練習と無謀なフルマラソン出場で右膝を壊してしまった私。
ジョギングすらできない程の痛みだったので、膝に負担のかからないロードバイクを始めました。
すると今度は椎間板ヘルニア発症。
ここまで来ると開き直れます。
「一回すべてリセットして、良い機会だと思いフォームを大改造しよう」と考え、買ったのがコレ。
ビブラムファイブフィンガーズ
フォアフット、ミッドフット走法へ
みなさん、普通に走るとかかとから着地すると思いますが、この走法をヒールストライク走法と言います。
ヒールストライク走法だと、かかと着地時に着地する脚がほぼまっすぐになり、着地の衝撃をかかと・膝・股関節・腰で直接受け止めることになり各関節に負担がかかります。
実際、フルマラソンを右膝痛により20km地点でリタイアしたとき、右股関節も相当痛んでいました。
さて、右膝、ついでに右股関節、おまけに椎間板ヘルニアまで患ってしまった私は、できるだけ関節に負担のかからない走法を調べました。
そこで見つけたのがフォアフット、ミッドフット走法。
フォアフットは、足の前面、親指の付け根あたりで着地し、かかとを付けずに脚を前に出す走法。
ミッドフットは、土踏まずあたりで着地する走法。といっても、実際土踏まずで着地しようとすると、親指の付け根あたりから接地することになるので、フォアフットのかかとも接地させるバージョンとも言えます。
これらの走法の共通点は、身体の重心の真下で着地することです。
重心の真下で着地すると、脚は曲がった状態で着地することになります。
脚が曲がっていれば、着地の衝撃を脚の筋肉で受けることなり、関節への負担はヒールストライクに比べて減ります。
さらに、親指の付け根で着地するので、衝撃吸収に関わる関節がヒールストライクよりも一つ増え、衝撃が分散されます。増えるのは足の指の付け根の関節です(名称がわからない)。
「フォアフット、ミッドフットが関節に良いことはわかった。だが、それをどうやって身につけるかだ。フォアフットは練習中にアキレス腱断絶したって書き込みもあるし。。」
と悩みながら、kindle日替わりセールを見ると「BORN TO RUN 走るために生まれた」というタイトルが眼に入りました。。
タイトル買いして読んでみると、裸足で何十キロも走る部族がいる・故障せずに走るには裸足がよい・裸足で走るとフォアフットになるという内容でした。(相当、かいつまんでます。物語調の長編で話もおもしろいです。)
後で知ったことですが、この本はフォアフットランナーのバイブルだそうです。
「ほうほう。裸足で走れば自然とフォアフットになるのか。でも裸足で走るのは怖いな。。」
と思って、ネットを検索していたところ見つけたのが、冒頭のビブラムファイブフィンガーズです。
ビブラムファイブフィンガーズは指先が5本に分かれていることが特徴です。
ソールは真っ平らでクッションはなし。よって厚さは2mm程度。
この履き潰したスピードというモデルは足裏のソールが42ブロックに分割されていて、足を自由に動かすことができます。
クッションなし+薄いソール+メッシュ素材のおかげで驚異的な軽さです。
内側からの写真。
外側からの写真。
外周も接地する可能性のある必要最低限の部分しかソールが貼られていません。
私がスピードを選んだ理由は、足幅が人よりあるのでヒモで幅や高さを調整できるモデル良かったからです。
普通の足の形をしている方は、メインモデルのビキラでも良いと思います。
さて、ビブラムファイブフィンガーズでの走行感は
「気持ちいい!」
路面のデコボコ感を足裏に感じることができ、新鮮です。
シューズの重さもないので、まさに裸足で走っているような感覚。
そして、かかとにクッションがないことから、怖くてヒールストライクで走ることができなくなり、結果、ミッドフット走法に移行できました。(フォアフット走法は故障なしで走るという私の目的と合わないので、かかとは接地しています)
ソールの薄さにより、普通のシューズではわかりづらい「着地した際に足裏のどの部分で着地したか」がハッキリわかります。これにより、着地点を意識して走ることができるのもビブラムファイブフィンガーズの良いところです。
最初は足がめちゃくちゃ痛くなるのでウォーキングから始めましょう。
ウォーキングでもかかとからの着地は脚に衝撃が走るので、ウォーキングフォームもミッドフットに自然となります。
私は足を鍛えるために、通勤時&職場のスリッパ代わり&プライベート用としてほぼ1年、毎日欠かさず履き続けました。
「変な靴履いてるな」とよく言われましたが、「マラソン練習を再開した際に、故障しない足を作る」という明確な目的を持っていたので気にしませんでした。
人の目より、自分の目的達成の方が大切に決まっています。
結果、1ヶ月ほど前から再開したランニング練習で関節が痛くなったことは一度もありません。
以上!アイドリングタイムのイド♂(@idomars)でした。
ありがとうございました!
~~編集後記~~
今はビブラムファイブフィンガーズで10km程度走れますが、この靴でフルマラソンに出る方もいるそうなのでまだまだ精進が足りません。
また、ソールの減り方が右と左で全然違うので、フォーム改造完成もまだまだ先ですね。