日本では最近発売となったFitbit Alta HR。わたしはドイツにいる関係で3/28に入手できたので、使い始めて1ヶ月経ちました。1ヶ月使った中で気づいた点を、購入動機と共にレビューします。
記事の要約
約2年間使ったCharge HRのバッテリー持ちが60%に
わたしは、ちょうど2年前にFitbit Charge HRを買い、毎日使っていました。
[i][レビュー]Fitbit Charge HRの使い方~導入編~+まとめ
Fitbit Charge HRが、ついに今日届いたので、導入までをレビューします。半日使ってみた感じとしては、かなり良いです。
2年も使っているとさすがにバッテリーはへたってきまして、一回の充電で5日間弱は使えていたCharge HRも、去年の暮れから3日に一度は充電が必要になっていました。
「充電、面倒くさいなぁ」と思いつつも、Charge HRの後継機種であるCharge 2の購入を見送っていた手前、「今さらCharge 2を買うのもねぇ」と思っていた矢先に、タイミング良くAlta HRが発表されたので、早速買い換えました。
Fitbit Charge 2の購入を見送った理由
Charge HRの買い換えであれば、後継機種であるCharge 2にするのが普通ですが、以下の理由で見送りました。
ワイシャツ姿には、目立ちすぎると思った
Charge 2の最大の特徴はCharge HRに比べて4倍大きくなったディスプレイです。4倍ディスプレイが大きくなって視認性がアップした。言い換えれば、画面表示が目立つようになったということです。
Charge HRはディスプレイ部が小さかったため、ゴムバンドををしているような見た目ですが、ディスプレイサイズが4倍になれば、それは明らかに情報端末の見た目です。
わたしはCharge HRを勤務中も付けています。しかし、わざわざ上司に「活動量計を常時身に付けること、ご承認願います。」と許可を取って付けているわけではないので、できるだけFitbitを目立たせたくないのです。
ディスプレイが大きくなり、情報端末然としたCharge 2をつけた結果、「なんだそれは?ディスプレイが付いているが、おもちゃか?仕事は遊びじゃないんだぞ!」と上司に指摘されるのを恐れたのです。小心者。
Charge HRに比べて140%重くなった
活動量計は常時身に付けるものなので、軽いに越したことはありません。その点、Charge HRは実測25gで付けていても全然気になりませんでした。
しかし、Charge 2は35g、Charge HRの140%の重さです。
ディスプレイが大きくなったので、重くなるのは当然ですが、「140%も重くなったら、きっとわたしの右腕はその重さに耐えられないだろう」と思いました。
Charge 2発売時はCharge HRのバッテリーは4日持った
Charge 2が発売されたのは去年の10月です。この頃はまだ、わたしのCharge HRはギリギリ4日間充電なしで使えました。
4日間バッテリーが持つと言うことは、一週間に2回充電すればよいということです。当時、この頻度は苦ではありませんでした。だから「わざわざ買い換えるほどでもないか」と、Charge 2の購入を見送ったのです。
Fitbit Alta HRに買い換え決めた4つの理由
Charge 2を見送ったわたしですが、以下の4つの理由でAlta HRの購入を決めました。
バッテリー持ちが7日間にアップ
上で週2回の充電は苦ではないと書きましたが、さらにバッテリー寿命が縮み、充電が週3回になると途端に面倒くさくなりました。平日に2回充電しなければならないことが面倒くささの原因なのかどうなのか、論理的に説明できませんが、とにかく充電が週3回になると面倒くさいのです。
バッテリーの最大持続時間は 7 日間
1 回の充電で 7 日間バッテリーが持続します。充電の手間が省け、トレーニングに集中できます
AltaHR
これなら充電を週1回にできるかも知れない。2年使って60%のバッテリー持ちになっても、7日×60%=4.2日。週2回の充電で事足りる。これは買うしかない。
細くて、Charge 2よりは目立ちにくい
Charge 2よりも25%もスリムなAlta HR。Charge 2の幅が親指分であれば、Alta HRは小指分の幅です。「細いのあれば、Charge 2よりは目立ちにくいだろう」と思い、さらに購入意欲は高まりました。
Charge 2よりも軽い
25%スリムなわけだから、重量もCharge2よりも少ないに決まっています。前述の通り、活動量計は軽ければ軽い方がいいという考えの持ち主なので、もうポチる寸前です。
新しい睡眠測定機能が追加
Engadgetによると、Alta HRには新しい睡眠測定機能が追加されるようです。
今回もっとも特徴的なのが、新しい睡眠計測機能「Sleep Stage」と、それに基づく考察機能「Sleep Insights」の追加です。
睡眠の自動記録自体はAltaやFlex 2などの従来モデルにもありましたが、「Sleep Stage」では加速度計とPurePules心拍計を組み合わせることで浅い眠りや深い眠り、レム睡眠などの状態も記録します。
「Sleep Insights」は、過去に集められた250万年分に相当する30億夜分の睡眠ログをもとに、身長や体重・最近の運動量などその人の特性にあった個別の睡眠アドバイスを提供します。
心拍計付きで「世界最薄」ーーFitbitが『Alta HR』発表、30億夜分の睡眠ログからアドバイスも – Engadget 日本版
「30億夜分のデータだと。。。」
なお、Sleep StageはAlta HRのほか、心拍数計測機能のあるBlazeとCharge 2にも提供され、Sleep Insightsは睡眠記録に対応していないFitbit Zipを除くすべてのFitbitデバイスで利用可能になります。
心拍計付きで「世界最薄」ーーFitbitが『Alta HR』発表、30億夜分の睡眠ログからアドバイスも – Engadget 日本版
「Sleep StageはCharge HRには提供されないのね。『この機能を使いたいなら新しいモデル買ってね』ってことね。」
買ってやろうじゃねぇか!ポチっ。
Fitbit Charge HRからAlta HRに変えて良かった点
ということで届いたAlta HRを1ヶ月使ってみて良いと思った点を挙げていきます。
確かにバッテリーは持つ
7日丸々は持ちませんが6日は持ちますね。サイレントアラーム(バイブアラーム)やスマホからの通知機能を切れば7日間持つかも知れません。充電回数をほぼ週1回にできてストレスか減りました。
軽さはそれほど感じない
Alta HRを実測したところ、27gでした。Charge HRとほとんど同じ重さです。
しかし、サイズが小さくなっている分、Charge HRよりも凝縮感・ずっしり感があり、「軽い」とは感じません。手首との接触面積はCharge HRより減っており、1cm2辺りで受ける重量は増えているので、Charge HRよりは重く感じます。
細いけど、目立ちにくいかは「?」
目立たせないためにわざわざ側面が黒色になるスペシャルエディション – ガンメタルにしたのですが、これは目立ってないと言えるのでしょうか。。
25%細いわけだから、Charge 2より目立たないことは確かでしょうが、袖から出てしまうとほとんど変わらない様な気が。。
しかし良いのです。わたしにはこの細さを活かす計画がもう一つあるからです。
それは、スマートウォッチとの重ね付け!
こうすることにより、Alta HRは袖の中に隠れ、空いた右手首には自由に自分の覚醒スイッチを入れられるようになる魔法のデバイスdoppelを収めることができるのです!早く届かないかしら。(日本への発送には対応していませんので悪しからず)
集中力を高める謎のリストバンド「ドッペル」 150ドルで販売開始
ドッペル(Doppel)という名のスタートアップ企業が、「人を覚醒させ集中力を高める」リストバンド型ガジェットを発明した。ドッペルを着用すると、まるで大量のカフェインを摂取したような気分になる。ドッペルの外見は一般的な腕時計とさほど変わらな
細かい睡眠測定とベンチマーク
気になる新しい睡眠測定機能はどうでしょうか。
▼3/28まではCharge HRでの測定。3/31からはAlta HRでの測定。色が増えていることがわかります
▼Charge HRでの測定詳細画面。寝ているか、寝返りしているか、起きているかの3種類しかありません。
▼Alta HRでの測定詳細画面。起きた状態、レム睡眠、浅い睡眠、深い睡眠の4種類です。4時に目が覚めてからの4度寝もバッチリ記録されています。
▼各睡眠ステージの合計時間のグラフも出ます。
▼さらに同年齢の平均をベンチマークとして比較できます。
Fitbitのこれまでの睡眠測定機能がシンプルすぎたというのはありますが、新しい睡眠測定機能により、睡眠の詳細を知ることができるようになりました。さらに、同年齢の平均との比較は、自分の睡眠分析の良い指標になるので、とても良いです。ついつい気になって、毎日ベンチマークと比べてしまいます。
睡眠状態を測定できる活動量計はたくさんありますが、その測定データを睡眠改善にうまく活用できている活動量計はありません。
活動量計「昨晩は、レム睡眠が○時間でした!」
わたし「だから何なの?」
という感じです。
その点、同年齢の平均をベンチマークとして表示してくれるSleep Stageでは、今の自分の睡眠状態が異常なのか否か判断をすることができます。これは活動量計市場でシェアNo.1であるからこそ蓄積できた膨大な睡眠データを活用した、他の活動量計には実現できない機能です。
今は大したアドバイスをくれないSleep Insightsも改善を期待できます。
▼恐らくこれかSleep Insights。今は、見ればわかる当たり前情報が書かかれているだけ。しかし、「いいね」「よくない」でアドバイスの内容についてのフィードバックをFitbitは集めているようので、今後素晴らしいアドバイスを授けてくれるようになるはず
時計と心拍数が同時に表示される
ディスプレイが大きくなったので、Charge HRではできなかった時計と心拍の同時表示が可能になりました。表示は縦にも横にも設定できます。
通知機能が増えた
Charge HRでは着信しか通知できませんでしたが、Alta HRでは加えてテキストメッセージとカレンダーのイベントの通知も可能です。
スマホをバイブ設定にしてカバンの中に入れておくと、着信に気付かないことがありましたが、Fitbitが通知してくれるおかげでスマホをしまう場所に気を使うことがなくなり、生活が便利になりました。
スマートウォッチのようにすべての通知を受信できるわけではありませんが、わたしはスマートウォッチを別に持っているので、問題ありません。片腕にFitbit、もう片腕にスマートウォッチを付けると、お互いの弱点を補え合えるのでオススメです。
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バッテリーと安静時心拍数の表示が可能
バッテリー残量と安静時心拍数をディスプレイに表示できるようになりました。
特にバッテリー残量が表示できるようになったのはよかったです。毎日Fitbitのスマホアプリと同期するなら、アプリにバッテリー残量が出るので問題ないのですが、週に一回程度しか同期しない場合、今、どれくらいバッテリーが残っているかを確認できなかったので。
運動促進機能通知
1時間内に250歩歩いていないと、通知してくれます。運動不足を感じる人には便利な機能でしょう。
充電方式が改善
充電方式がコネクタの直差しから、クリップを使った接触方式に変更になりました。Charge HRを充電する度に、「コネクタを変な方向に差して、充電できなくなったらどうしよう」と、ほんのり不安になっていましたが、Alta HRに変えてその不安はなくなりました。
Alta HRに変えて不満な点
残念ながらAlta HRに変えて不満に感じた点もありましたので、紹介します。
バイブが弱い
Charge HRに比べてボディが小さくなったので、バイブの振動も弱くなりました。サイレイトアラームを目覚まし時計にする場合、Charge HRよりも振動に気付きにくい=目を覚ましにくいです。
バイブの強さと大きさはトレードオフなので、仕方ないと思いますが、サイレントアラームを目覚まし代わりに使おうと考えている方はサイズの大きいCharge 2を買った方がよいかも知れません。
物理ボタンがない
Alta HRには物理ボタンがないので、画面をタップして操作をする必要があります。しかし、ダブルタップが1ヶ月経っても一発でうまく認識されません。
サイレントアラームを止めるにはダブルタップする必要があるのですが、ダブルタップがうまく認識されないので、毎回「あぁ!もう-!トントントントントントン!!」と画面を連打することになります。
手首を動かすと時計を表示させる「クイックビュー」機能をONにしておけば、ダブルタップはサイレントアラームを止めるときにしか使わないので、普段は困りません。が、寝起きでサイレントアラームを止める時だけちょっとイラッとします。
防水ではない
Altaがシャワー防水なので、 「もしかしたら、、、」と少し期待していましたが、Alta HRはシャワー防水ではありませんでした。
「汗や水しぶきには耐性がありますが、水泳には使用できません。Alta HRを着けてシャワーを浴びることはおすすめいたしません。」とアプリ内のマニュアルに書いてあります。
PurePuls技術での心拍測定と防水の両立は今のところできていないので、次世代に期待しましょう。
Charge 2との機能比較
Charge 2ではできるけど、Alta HRではできない機能を挙げてみました。
- 高度(登った階数)を測定できない
- 手動でエクササイズモードを開始することはできない(自動計測のみ)
- 接続したスマホからGPS情報を取得することができない
- 最大酸素摂取量(VO2MAX)の測定ができない
- 深呼吸ガイドを受けることができない
まず1ですが、高度計はなくてもまったく問題ないと思います。Charge HRには付いていましたが、正直あってもなくてもいいような機能でした。
2~4に関しては、正確に運動した時間を測定するには、手動でエクササイズモードを開始できた方がいいですし、ランニングが趣味であればGPSを使ったルート情報も欲しいところです。VO2MAXまで行くと本格的過ぎますが、運動をよくする人にとって、2~4はあった方がいい機能でしょう。しかし、「ランニング中に心拍数を見て、ペースを変える」程度のことはAlta HRでも可能なので、Alta HRも運動初心者には十分な機能を備えていると言えます。
最後の5は、1と同じくおまけのような機能だと思います。本格的に呼吸をコントロールしたいのであれば、Spireを買った方がいいかと思います。
仕事がどれだけイヤかわかる ストレス可視化デバイスSpire
今日も働きたくない人はぜひ。
まとめ
本格的な運動をする人、バイブは弱いと困る人はCharge 2。本格的な運動をしていない、バイブが弱くても気にしない人はAlta HRがベストな選択でしょう。
わたしはCharge HRを使っていたときより運動の頻度が減ったので、小さくなり、睡眠測定機能とバッテリー持ちを向上させたAlta HRが、Charge HRからの乗り換え先にピッタリだと感じています。
▼FitbitアプリやPurePulse心拍測定の精度、活動量計についての情報は下記まとめ記事にありますので、Alta HRが気になっている方はぜひ。
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