5月初めに、10日使える驚異的なバッテリー保ちを誇るASUS VivoWatchが発表されました。
ASUS、10日使えるスマートウォッチ VivoWatch発表。メモリ液晶とUVセンサ搭載 – Engadget Japanese
今回は、Charge HRからの乗り換え検討のため、VivoWatchとCharge HRを比較調査した結果をシェアします。
記事の要約
10日間持つ圧倒的な電池保ち
VivoWatchの連続使用日数は10日、Charge HRは5日。VivoWatchの圧勝です。
電池持ちは長ければ長い方が良いので、VivoWatchがかなり魅力的に見えます。
10日連続使用を実現するメモリ液晶
VivoWatchは、ディスプレイメモリ液晶を採用することにより、驚異的な電池保ちを実現しています。
メモリ液晶は、通常の液晶と比べ、表示の保持に必要な電力が極少なので、その分電池保ちが良くなります。さらに省電力ゆえ、常時表示が可能になるので、日中は時刻の確認のためにボタンを押す手間が必要なく、腕時計のように使えます。1
情報を確認するためにワンアクション必要なことが、スマートウォッチの欠点なので、その点を克服したVivoWatchへの期待が高まります。
心拍数ゾーンの状態をLEDで表示
VivoWatchでは有酸素運動時は緑、無酸素運動になると赤のLEDを点灯させ、ユーザーに心拍の状態を教えてくれます。
▼LEDはディスプレイの下の部分にあります。
「一目で確認できるのは便利!これが欲しかった!」と最初は思いました。
しかし、この仕様では有酸素と無酸素、2種の心拍数ゾーンの切り替わりしかわからないので、本格的な心拍トレーニングには使えません。
Charge HRでは3種の心拍数ゾーンを表示で見分けることができ、その切り替わりの心拍数も自分で設定できるので、自分のトレーニング方法に合った使い方ができます。
VivoWatchの説明書には有酸素・無酸素の切り替わりの心拍数を自分で設定できるという記述がなかったので、手動設定はできない可能性があります。
VivoWatchはCharge HRよりもライト層を狙った製品と言えるでしょう。
心拍測定機能は不安あり?
VivoWatchの心拍測定用LEDライトが1つです。
▼裏側にLED1つ。
Charge HRは2つ。
素人考えですが、1つよりも2つの方が心拍測定精度が良い様な気がします。
また、現状VivoWatchの心拍測定頻度の情報が公開されていない点も気になります。、
大きい
VivoWatchのケース部の大きさを、画面サイズが1.28インチという情報を基に製品写真の寸法から計算しました。
結果が下図となります。
VivoWatchの高さは約46.2mm、幅は約38.8mmとなりました。Apple Watchの42mmモデルの高さ&幅は42mm×35.9mmなので、大きい方のApple Watchよりも一回り大きいことになります。
一方、Charge HRは幅は、ストラップ幅と同じ21mmで、時計部とストラップは一体となっているので、高さを気にする必要はありません。
ただの腕時計であれば、多少大きくても構いませんが、腕時計型活動量計は運動する際のスポーツウォッチを兼ねるので、あまり大きすぎない方が良いです。
この観点から見ると、VivoWatchは少し大きすぎる気がします。
重さもApple Watchの42mmステンレススチールケースと同じ、50g2なので、Charge HRと比べると重すぎます。
解像度が低い
VivoWatchの画面サイズは1.28インチ、解像度は128×128なので、dpiは141になります。5インチのフルHDディスプレイは441dpi。今のスマホに目が慣れていると、明らかに表示が荒く感じます。特に斜め線を使った数字は気になります。
▼「2」の斜め部のギザギザ感
Charge HRもdpiは低いですが、ディスプレイは0.52インチ程度しかなく、文字自体が小さいので、荒さは目立ちません。
取り扱える項目が少ない
公式HPや動画、取説を見たところ、心拍数・歩数・カロリーしか運動に関しての測定項目がありません。
▼取り扱い説明書には下図と心拍数以外の項目の図が載っていません。
▼もしかすると、この画面をスワイプすると他の情報を見れるのかもしれない。。
▼連携するASUSのスマホアプリの説明図にも上記の数値以外の図がありません。
アプリでは摂取カロリーや他の運動などを登録はできません。あくまでもVivoWatchの測定結果をチェックするためのアプリっぽいです。
もし、本当に上記の項目しか測定・記録できないのであれば、距離や登った階数、運動の種類、摂取カロリーや水分量も記録できるFitbitアプリと比べると取り扱える項目が少なすぎます。
この点からもライト層向けの製品ということがわかります。
総括
総合的に見て、VivoWatchにはCharge HRから買い換える程の長所は、わたしにとって無いと判断しました。
VivoWatchは普段運動をしないライト層向けの製品であり、多機能なCharge HRとはターゲット層が違うようです。
普段そんなに運動はせず、電池保ちを重視する方にはオススメかも知れません。
最後に、VivoWatchとCharge HRの全体の比較表を残しておきます。
赤字が優れ居ている点、青での塗りつぶしが優れていない点です。
以上!アイドリングタイムのイド♂(@idomars)でした。
ありがとうございました!
製品画像および説明画像はASUS製品情報ページおよびAusu VivoWatch E-Manualより抜粋
~~編集後記~~
軽くて小さくて電池保ち良くて、測定精度高くて、操作性の良いスマートウォッチ早く出ないかな。