一目&一聴惚れしてしまったPolk AudioのBuckle。
前回の外観編に続き、今回は音質編です。
記事の要約
解像度(音の明瞭さ・クリア感)
アイドリングタイム恒例のヘッドホンの解像度をYoutubeの解像度に例えるレビュー方法でのBuckleの評価です。
ウォークマンNW-F887付属のイヤホンを144pとすると、
T1の解像度は480pです。
必要十分です。
普通、解像度が高いヘッドホンから低いヘッドホンに替えると、ベールがかかったような印象を受けるのですが、Buckleの場合、そのような悪い印象は全く受けませんでした。
そこまでオーディオに詳しくないのでこの理由はハッキリしないのですが、T70pからBuckleに付け替えた時はベールがかかるというよりも音が柔らかくなったと感じたのです。
音場の広さおよび特徴
▼左右は耳の位置、奥行きはT70pと比べると狭い感じ。
HD25-1 Ⅱなどのオンイヤー型ではなく、オーパーイヤー型なので音場の広さはあります。
奥行き方向が狭いので、音場は横長の楕円状に広がります。
クラシックであれば音場が広ければ広い方がよいかも知れませんが、ロックであれば音場が狭く、音がまとまっている方がパワーを感じます。
音の定位および分解能
▼奥行きが狭いと言っても、音はしっかり分離しています。
録音によってはドラムのそれぞれのパーツの位置がわかる分解能です。
TH900と同じく、ボーカルを囲む様に楽器が配置されるので、演奏と一緒にボーカルを楽しむことになります。
音の傾向
低音がしっかり出ます。
低音の質はHD25-1 Ⅱの低音を柔らかくした感じですが、量はHD25-1 Ⅱほどは多くはありません。
ほどほどの量。ブックシェルフスピーカーで聴いている様な自然な、だけど「低音出てるな」と感じるぐらいの量です。
低音の立ち上がりは早くは無いので、BPMが早い電子音楽を聴いていると「若干もっさりしてるな」と感じます。
ちょっと側圧強め&ハウジング内にしっかり音を閉じ込めているので、そこそこの音圧もあります。
Buckleの最大の特徴は音の柔らかさ。
T1などのテスラテクノロジー採用のヘッドホンの音はキレッキレで刺激的。
その刺激には中毒性があります。
対して、Buckleの音には柔らかい優しさがあり、その心地よさからずっと聴いていたくなります。
両者とも結論は同じですが、過程が違うのです。
この音の柔らかさのおかげで高音が全く刺さりません。
Buckleに向いている曲は楽器を使った曲。
演奏を温かく表現してくれます。
ジャズだけでなく、ロックも意外とイケます。
反対に向いていないのは電子音楽やBPMの早い曲ですね。
ハッキリクッキリの表現は出来ませんし、上記の通り、音の反応は良くはないので。
総括: これ以上コスパの高いヘッドホンはない!
この価格でずっと聴き続けていたいと思わせるようなヘッドホンはないと思います。
(HD25-1 Ⅱは良いですが、音圧がありすぎて聞き疲れするのが欠点。。)
しかもポータブルプレーヤーでも使えて、iPhoneであればリモコン操作&通話も出来る。
非の打ち所のない、まさにヘッドホンの新時代を切り拓く一品です。
以上!アイドリングタイムのイド♂(@idomars)でした。
ありがとうございました!
12/20に日本発売が解禁されたばかりのBuckleは12/23現在、eイヤホンでしか取り扱いされていません。
写真はBrown and Goldですが品名がBlack and Silverになってます。
おそらくこちらがBrown and Goldだと思いますので、eイヤホンさんに修正依頼を出しておきます。
<2014/12/25追記>正しい商品名に変更されました。
こちらはBlack and Silver。
~~編集後記~~
興奮に任せて書きましたが、本当によいヘッドホンだと思います。
ポタフェスで聴いた他のヘッドホンについても早く書きたい!