idle074_ヘッドホンレビュー02 : HD25-1 Ⅱ|コスパの高い密閉型プロ向けヘッドホン

レビュー第二弾は、低音が光るHD25-1 Ⅱを紹介します。

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記事の要約

特徴 : 軽量・タフ・高音質な定番ヘッドホン

HD25-1 Ⅱは大手ヘッドホンメーカー・ゼンハイザーのプロフェッショナル・DJ向け密閉型ヘッドホン。

コストパフォーマンスの高いおすすめのヘッドホンは何か?という話題の際に、必ず名前が挙がる定番のヘッドホンです。

業務用なので、必要最低限の部品で構成されており、無骨な造りとなっています。

素材はプラスチックで高級感はありませんが、その分軽量でタフです。

ほとんどの部品が保守部品と交換可能で、音質を変えるためにケーブルを交換する(リケーブル)事も出来ます。

(わたしはリケーブルより、そのお金を貯めて新しいヘッドホンを買うことをおすすめします。それほどリケーブルによる音の変化は少ないです。)

今回はそんなHD25-1 Ⅱを、他のヘッドホンにはないHD25-1 Ⅱ独自の聴き味に言及しながらをレビューします。

外観及び装着感

▼必要最低限の部品で構成されています。「機能美」がここにあります。

20140828_HD25-1 Ⅱ (1)

機能美はありますが、正直、見た目は安っぽく、「傷ついたら困る」と思うような箇所がありません。

それゆえ乱雑に扱える点が、ポータブルヘッドホンとしては高ポイントです

▼耳の上にハウジングを載せるオンイヤー型。

20140828_HD25-1 Ⅱ (2)

ヘッドパッド・イヤーパッドは化学素材(ビニール?)ですが、薄~い革の様な質感。イヤーパッドはベロア素材のものも付属します。

ベロアの方が肌触りは良いですが、汗を吸うのが嫌なので、わたしは交換せずに使っています。

装着感は正直良くはありません

ハウジング部の側圧でヘッドホンを支える方式を採用しているので側圧が異常に強い

長時間付けていると耳がつぶれて痛くなるので、買った直後にティッシュボックスにヘッドホンをかけて側圧を減らす試みをしている方もいました。

最初は側圧の強さに驚くが、使っているうちに緩くなります。早く緩くしたい人はティッシュ箱に挟みましょう。
iPodで使うイヤホンとかヘッドホンのblog SENNHEISER HD25-1Ⅱのレビュー

このような固定方法なので、ヘッドパッドはただの引っかかりとしての役割しかなく、まったく重さを受けていません。

逆に言えば、側圧だけ支えられるほど軽いということですが。

解像度(音の明瞭さ・クリア感)

ヘッドホンの解像度をYoutubeの解像度に例えるレビュー方法。

ウォークマンNW-F887付属のイヤホンを144p相当とすると、

HD25-1 Ⅱの解像度は480p相当です。

480pはアナログテレビの解像度であり、このぐらいの解像度から普通のイヤホンやヘッドホンと比べた際に、「音が全然違う!」と感じられる様になります。

それまでモノクロで音を聞いていたのが、カラーになった感じ。

つまり、情報量が一気に増えます

空気感、楽器の表情等、様々な形容の仕方がありますが、その様なただの「音」だけではない+αの情報が、このクラスのヘッドホンになってくると見えてきます。

音場の広さおよび特徴

▼頭の内側3cmぐらいの中にステージがある感じです。

20140828_音場_HD25-Ⅱ

窮屈な感じはせず、密閉型ということを考えると十分広いと思います。

音の定位および分解能

このヘッドホンの最大の特徴が音の定位にあります。

▼普通のヘッドホンでの音の位置関係は、ボーカルを中心にギター&ベースが両サイド、ドラムが後ろになります。

20140827__MDR1RBT.jpg

▼しかし、HD25-1 Ⅱはドラムがボーカルよりも若干前方に配置されます。

20140828_音場_HD25-1 Ⅱ

ドラムに限らず、普段は後方で曲のスパイスとなっている音が前方に出ることにより、曲のノリが良くなります

更にこの定位特性が、程よく狭い音場と組み合わさることにより、音楽が頭の中でギュッと凝縮され、濃い音を楽しめるのです。

凝縮されると言っても、それぞれの音はしっかりと分離しているおかげで、聴いていて雑な印象は受けません。

音の傾向

低音寄り。ですが、変に低音を強調しているわけではありません。

ベースの音もバッチリ聞き取れます。

ベースは曲のノリを司ると言われていますので、ベースがしっかりと聞こえることもノリが良く聞こえる一因なのかも知れません。

低音は反応が良く、硬質で、キレがよい。バスドラムは「ドッ」って感じ。

MDR-1RBTは「ドン」でした。「ッ」の部分がキレですね。キレが良いので聴いていて気持ちがいい。

更に音圧もものすごく、曲に勢いが追加されます

16~22,000Hzの周波数特性からもわかるように、高音は得意ではありません。

クラシックなどの高音を楽しむ曲より、低音重視の打ち込み系やロックを聴くためのヘッドホンです。

総括 : 1台持っておいて損はない独自性のあるヘッドホン

ハイエンドヘッドホンを数台持っている人もHD25-1 Ⅱは手元に残している人が多いです。

私もMDR-Z1000とHD650は手放しましたが、HD25-1 Ⅱはまだ持っています。

軽く、小さく、傷が気にならないのでポータブルヘッドホンとして使い勝手が良いという理由もありますが、HD25-1 Ⅱにしか出せないノリを持っているから、よりハイエンドのヘッドホンを揃えても手放したくないのです。



■怠惰な人に役立つまとめ■
HD25-1 Ⅱは爆音で聴こう




以上!アイドリングタイムのイド♂(@idomars)でした。


ありがとうございました!

▼割高になりますがブルーやシルバーもあります。



~~編集後記~~
目に見えないモノを説明するのは難しいですね。

うまくかっちりまとめられないし、表現方法もなかなか浮かんでこない。

まるでソムリエのように、情緒に訴えかけるヘッドホン・イヤホンレビューを書ける方々は本当にスゴい。

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