あなたはイヤホンで音楽を聴いていますか?
「はい」とお答えの方。
今すぐヘッドホンに換えましょう!
「これまでもイヤホンだし、わざわざ換える必要ない」とお思い方も、この記事を最後まで読んで頂ければ、「ヘッドホンに換えてみようかな?」と思って頂けるはずです。
記事の要約
わたしとヘッドホンの出会い
わたしも高校生の時にソニーのメモリースティックウォークマンNW-MS10を買ってもらってから(当時から新しいモノ好きでした)、ずっとイヤホンで音楽を聴いていました。
当時から「良い音質で聴きたい」という気持ちはあり、純正のイヤホンからフィリップスやSONYの別売りのイヤホンに換えて自分なりに音楽を楽しんでいました。
最終的にはSONYのMDR-EX600を予約購入し(MDR-EX1000は高すぎました)、「最高の音質で音楽を楽しめている」と思っていたのです。
そんなわたしがヘッドホンに出会ったきっかけは、Perfumeです。
当時流行っていたPerfumeを「重低音で聴きたい!」と思った私は、重低音がハンパないとの噂があったSONYのMDR-XB700をポチりました。
▼今は亡きMDR-XB700。イヤーパッドがタイヤの如きデカさ。
▼こちらが後継機のようです。
そして届いたMDR-XB700でPerfumeを聴いた私は衝撃を受けました。
「重低音がハンパない!」(まんま)
ソニーが宣伝しているように、まさに重低音を盛っているライブ会場で聴いているような音。アタマをガツンとやられます。原音とか無視。その潔さよし。という感じでした。
こうして、ヘッドホンはイヤホンでは不可能な表現ができると知った私は、ヘッドホン沼(「もっと良い音を!」とヘッドホンを買い換え続けること。もちろん、イヤホンにも同じ沼はある。)に、はまっていったのです。
イヤホンよりヘッドホンの方が音質が良い
同じ金額を払うのであればイヤホンよりヘッドホンの方が音質が良いです。
理由は単純明快、この2つ。
- イヤホンよりヘッドホンの振動板(以下ドライバ)の方が大きく、ドライバが大きい方が音質が良いから
- 構造上、イヤホンよりヘッドホンの方が音場(おんじょう)・音の定位を表現しやすいから
ドライバが大きい方が音質が良い
「イヤホンにはBA型があるだろ!」「お前の言う音質って何だよ!」と各方面からの苦情が殺到していますが、心を落ち着かせてまずは1の説明をお聞き下さい。
バランスド・アマーチュア型とダイナミック型
イヤホンは大きく分けて2種類に分けられます。
- バランスド・アマーチュア型(BA型)
- ダイナミック型
バランスド・アマーチュア型は補聴器で使われている方式で、ダイナミック型とはスピーカーをそのまま小さくした方式です。
詳細はこちらのリンク先をご覧下さい。
audio-technica|Headphone Navi|ヘッドホンを識る
バランスド・アマーチュア型
バランスド・アマーチュア型は繊細な音を表現できます。
この表現はバランスド・アマーチュア型のイヤホンにしかできないので、もしこの記事と次回の記事を最後まで読んでもイヤホンを買われるおつもりならバランスド・アマーチュア型をおすすめします。
しかし、バランスド・アマーチュア型はドライバが小さいことから、再生周波数帯域が狭い(=低音から高音までを1つの振動板でカバーできない=美味しい部分が少ない)ので、最低、低音域用と高音域用の2つのドライバを積んだデュアルドライバ=2wayタイプ、できれば、更に中音域用を足したトリプルドライバ=3wayタイプがおすすめです。
▼3wayの代表機種です。興味があればどうぞ。
ダイナミック型
話を戻しますが、このようなバランスド・アマーチュア型を採用しているのはごく一部の上記のような高級機で、イヤホンの大半はダイナミック型を採用しています。
そしてヘッドホンも約100%、ダイナミック型を採用しています。
ドライバの大きさによる特性:ダイナミック型イヤホンは中途半端
ここからが本題です。
イヤホン・ヘッドホンの音質の大部分を決定するドライバは、大きさによって特性が変化します。
▼その特性をまとめた表がこちら。
ドライバの大きさ |
小さい |
大きい |
再生可能 周波数帯域 |
狭い |
広い |
音圧 |
低い |
高い |
低音 |
不得意 |
得意 |
高音 |
得意 |
不得意 |
レスポンス |
早い |
遅い |
「小さい」は数mmのドライバを使用するバランスド・アマーチュア型イヤホン、「大きい」は通常30mm以上のドライバを使用するヘッドホンにそのまま置き換えられます。
バランスド・アマーチュア型イヤホンは狭い再生可能周波数帯域と不得意な低音をカバーするためにマルチドライバの製品を生み出し、音圧(音の圧力。高い方が迫力が出ます。)は低いですが得意な高音と早いレスポンス(音の出始めから音が鳴るまでの速さ)により音信号に忠実で繊細な表現を可能とします。
ヘッドホンは不得意な高音とレスポンスを補うために、反応速度の早い素材をドライバに使用しているものもあり、前出のドライバ径50mmのMDR-XB700のような音圧が高く低音の多い表現を可能とします。
それではダイナミック型イヤホンはどうか?
既出の最高級クラスのMDR-EX1000でもドライバ径16mmで、10mm程度でも大口径と呼ばれるダイナミック型イヤホンは、大きいドライバの特性、小さいドライバの特性、どちらも享受できない中途半端な存在と私は考えます。
最後に権威付けによるダメ押しをしてこの記事を締めくくります。
ヘッドホンはダイアフラム(振動板)の大きさに比例して音質が向上します。
audio-technica|Headphone Navi|ヘッドホンを識る
総括 : イヤホンよりヘッドホンの方がコスパが良い
今回はダイナミック型イヤホンよりドライバの大きいダイナミック型ヘッドホンの方が音質が良いというお話をしました。
次回は音場・音の定位面でもヘッドホンが有利であるというお話をします。
idle072_あなたはまだイヤホンで音楽を聴いているのか?|続-ヘッドホンを強くおすすめする2つの理由 | アイドリングタイム
ヘッドホン記事まとめました。
めくるめくヘッドホンの世界へ
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以上!アイドリングタイムのイド♂(@idomars)でした。
ありがとうございました!
~~編集後記~~
ブログを始めたら是が非でも書きたかったヘッドホンの記事です。
しばらくヘッドホンについて書き続けます。