2013年の年末の発売日前に予約して買い、6ヶ月以上使った結果、すっかりメインマシンになったARROWS Tab QH55/Mのレビューを今更しようかと思います。
記事の要約
購入動機
当時、群を抜いていたスペック
こう見えても私、ガジェットオタクなので、圧倒的なカタログスペックには弱いわけです。
そんな中、飛び込んで来たのが以下のスペック。
富士通ARROWS Tab QH55/Mの仕様
プロセッサ Intel Atom Z3770 (4コア/4スレッド1.46~2.39GHz) OS Windows 8.1(32bit版) 液晶パネル 10.1型IPS Alpha液晶、2560×1600ドット(10点タッチ) メモリ 4GB(デュアルチャネル対応 LPDDR3-1066) ストレージ 64GB(BTOで128GBも可能) ワイヤレス IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0、NFC インターフェース ダイレクト・メモリースロット(microSDメモリーカード対応)、USB3.0×1、USB2.0(micro-AB)×1、ステレオスピーカー、デジタル(デュアル)マイク内蔵、ドッキングコネクター センサー GPS、加速度センサー、地磁気センサー、照度センサー、ジャイロセンサー、指紋センサー カメラ イン200万画素/アウト800万画素 その他 防水/防塵、薬品対応コーティング、Office Home and Business 2013、InstantGo対応 サイズ/重量 267×180.8×9.9mm/約650g バッテリー駆動時間 約15.5時間 WEB価格 10万9800円(Officeなしの「ARROWS Tab WQ1/M」は、クーポン適用価格8万820円~) Bay Trail-Tタブレットレビュー:富士通ARROWS Tab QH55/M(ハードウェア編) – Engadget Japanese
現時点でも上記の黒字を全て満たしているWindowsタブレットはないと思います。
何よりもBay Trail-Tの前評判がよかったので、「もう買わなきゃ気が済まない!」という状態に陥ってしまいました。
TaskChuteをどこでも使えるように
TaskChuteがないと私が私ではなくなると言い切るほどTaskChute中毒の私は、PCが使える環境であればいつでもどこでもTaskChuteを使いたいと考えていました。
そのためには、薄くて軽いWindowsノートPCが必要です。
しかし、薄くて軽いという条件を満たすノートPCは軒並み高く、10万以上は確実。
「さすがにTaskChuteを使うためだけに10万は払えないなぁ」と思っていたところ、QH55/Mであれば7万5千円で買えることがわかり、即ポチりました。
iPadの代わり
しかし、いくら安いと言っても7万5千円は私にとって大金です。
費用の足しにすべく、泣く泣くiPad 3rdを売りに出したので、iPadの代わりになることも期待しました。
動機は達成できたのか?
TaskChuteは使える。思っていたより速い。
TaskChuteは普通に使えます。
速さに関しては動画をご覧ください。
全力並び替えを行うとさすがにCPUの非力さを感じますが、通常の使用であればストレスなく使えます。
参考までに、この動画のTaskChuteの未完了のタスクは358個、完了タスク含め全タスク544個です。
ウィンドウを開くときに一瞬描写の遅れが生じますが、一瞬なので気にはなりません。
右下のCPUメーターが100%近いのは動画キャプチャーをしているからで、平常時は30%前後です。
だが、iPadの代わりにはならない
OSが不安定
フルのWindows8.1が入っているので、タブレットOSとしてはiOSより不安定です。
RAMディスク作成ソフトを入れたらスリープに入らなくなったり、原因不明の再起動などがありました。
「そりゃ、デスクトップ側の変なところを弄るからだろ」
仰るとおりです。
おそらく、タブレット側だけで運用していればこのような現象は起こりません。
しかし、それではフルWindows入りのこの機種を買った意味がないですし、そもそも現状ではタブレットとして全然使えないので、デスクトップ側で機能を補うしかないのです。
アプリがぜんぜん無い
ジョルテもなけりゃKindleもありません。マガストアがあるのが唯一の救いか。。
とにかく、アプリの非充実ぶりがハンパないです。
百聞は一見にしかずということで、現在のアプリストアの有料、無料ランキングを上位から3枚ずつ貼っていきます。
・・・
iOSのアプリストアに慣れた後で、Androidアプリストアを見たときの残念感は今でも覚えていますが、これはそれ以上です。
「充実する日は来るのでしょうか?」っていうレベル。
では、BlueStacksは使えるのか?
「でも、まだ僕らにはBlueStacksがある!」と思っている方。
Amazon Kindleの電子書籍をWindowsパソコンで読む方法【BlueStacks】
私も「アプリの品揃えが悪くても、BlueStacksでKindleぐらいは見れるだろう。というかiPadを売っちゃったから見れないと困る!」と思っていました。
しかし、残念ながらBlueStacksはBay Trail-TのQH55/Mでもカクカクで、固まります。
世の中そんなうまい話はなく、これで私は大画面のKindleビューワーを失ってしまったのでした。
ブラウザもIE以外選択肢がない上、使い勝手いまいち
2560×1600の解像度に対応しているブラウザがIEしかありません。
他のブラウザでは文字が拡大されて表示されるので、文字のフチがギザギザになり見にくいです。(Chromeは回避策あり)
タブレット側のメトロアプリにはChromeとFirefoxも対応しています。
しかし、IEはタブレット側とデスクトップ側が独立していてそれぞれを同時に開けるのに対し、ChromeとFirefoxはどちらか一方、つまりそのブラウザをタブレット側で開くのかデスクトップ側で開くのかを選択するという方法での対応なので、使い勝手が悪いです。
消去法で残ったIEも、タッチジェスチャは進む戻るしか備えておらず、最低限のブラウジングしかできないネットサーファーには残念な仕様です。
総括
現時点で、Windowsタブレットは、iPadの代わりには全くなりません!
タブレット用途のみであれば、絶対に買ってはいけません!
iPad、またはAndroidタブレットを強くお勧めします。
もし買うとしても、デスクトップ側を弄るときは、バックアップをまめにとり、問題の切り分けが容易にできる状態を維持しながらセットアップしましょう。
以上!アイドリングタイムのイド♂(@idomars)でした。
ありがとうございました!
~~編集後記~~
また記事が長くなってしまった。。