3週間以上着けっぱなしで、完全に生活の一部と化しているCharge HRですが、トレーニング用途にどれほど使えるかを確かめるために、運動時の心拍測定精度を調べてみました。
具体的には、POLAR(ポラール)のチェストストラップ式心拍センサーH2とRCX5の組み合わせをリファレンスとして、Charge HRの数値を比較しました。POLARはハートレートモニターの老舗で、わたしが中学生のときに初めて買ったハートレートモニターもPOLAR製。
トライアスロン選手向けGPS対応スポーツウォッチ RCX5 | Polar Japan
話が脱線しましたが、光学式のCharge HRとチェストストラップ式のRCX5との差はどれぐらいあるのか。今回は、この問いに答えます。
記事の要約
心拍安定時の測定精度
結論から言うと、Charge HRの心拍安定時の測定精度は良いです。RCX5との差はありませんでした。
▼常にピッタリ同じ数値ではありませんが、このような数値が合っている写真を難なく撮れるくらい数値の差はありません。
このことから、毎日測定される安静時の心拍数や、日常生活を送っている際の心拍数は信用できそうです。
運動時の測定精度
運動時の測定精度の結果は、手放しで賞賛できるものではありませんでした。
運動時でも心拍数が安定している場合は、Charge HRとRCX5の大きな数値差はありません。しかし、急に心拍数が上がったり下がったりした場合、大きな数値差が現れます。
Charge HRの心拍安定時の測定精度は良いので、心拍の読み取り自体に問題はないと思います。しかし、心拍数急変時のCharge HRの数値変化を見るに、急激に変化した心拍数を数値に変換する処理にRCX5よりも時間がかかっているという印象でした。少し時間をおけば、Charge HRもRCX5に近い数値を示すからです。
詳しくはこの動画をご覧下さい。
どんなトレーニングに使えるか?
この結果からCharge HRでカバーできる心拍トレーニングは、一定の心拍数をキープして行うトレーニング(1時間、心拍数が150を超えないように走る等)であることがわかります。
逆に心拍数が急激に変化するトレーニング(心拍のインターバルトレーニング。「30秒、心拍数165以上で運動し、130台になるまで流す」を繰り返す等)には使えません。また、実際のレースで心拍数を正確に管理したい場合にもCharge HRは不適です。このような場合は、チェストストラップ式ハートレートモニターを使いましょう。
まとめ
Charge HRはあくまでもフィットネストラッカーなので、このような比較は的外れかと思いましたが、興味があったのでやってみました。
Fitbitが「本格的なトレーニングにも使える」という触れ込みで日本で売ろうとしているCharge HRよりも高機能なSurgeも心拍測定精度に関しては今回の結果と同じ程度かも知れません。
まぁ、フルマラソン完走程度であれば一定の心拍数をキープするトレーニングだけで十分だと思いますし、インターバルトレーニングを行ったり、レース中の心拍を把握しペース配分をするような人はほんの一握りだと思うので、Charge HRはほとんどの運動愛好家に必要十分な心拍測定精度は備えていると言ってよいでしょう。
以上!アイドリングタイムのイド♂(@idomars)でした。
ありがとうございました!
~~編集後記~~
久しぶりに動画編集したけど、やっぱり時間かかるね。YouTuberってすごいや。