ソニーのNEX-3の発売日から始まったわたしのカメラ趣味。
歴だけ数えるともう5年も経ちました。腕は一向に上がらないのに。
途切れ途切れですが、5年もカメラのことを考えていると色々と思うところがあり、このたびカメラシステムの変更を検討し始めたので、今回はその理由と理想のカメラ&レンズ構成を共有します。
記事の要約
思うところ
カメラを5年やって思うところです。
1. 「軽い&小さい」は正義
これに尽きます。
APC-S最小最軽量のEマウントを使っているわたしでさえ、RX100を買ってからミラーレスを持ち出す頻度が激減しました。
参考→[i][レビュー]RX100M3からRX100M4に乗り換えるか本気で検討してみた | アイドリングタイム
カメラを持ち出さなければ、写真は撮れません。
しかし、「写真を撮る」という目的での外出で無い限り、主目的のための荷物があり、カメラはその荷物とカバンの中の居場所を取り合うことになります。
そうなった場合、「軽い&小さい」方が確実に有利です。
一日一写という、一日に何かしら一枚は写真を撮るという活動を始めて、この考えは強くなりました。
2. レンズ交換は色んな意味で面倒
レンズ交換をするときは、レンズの後玉やカメラのセンサーにゴミが入らないよう、迅速に交換する必要があります。
まぁ、これは慣れるので問題ありません。
問題なのは、普通の人と一緒にいるとき。
彼らは写真撮影を一瞬で済ましてしまいます。
スマホでパシャ。これで終わり。あとはカメラで写真を撮る人を待つ時間。
写真で人を待たせるのは結構ツラいものがあります。
構図決めや撮影位置決めの時間だけでも、「あぁ、待たしてるなぁ」と思ってしまうのに、さらにレンズ交換までしている精神的余裕はありません。
「レンズを交換するだけで、画質のいい写真が撮れるなんて最高じゃん!」と最初は思ってましたが、現実はそんなに甘くありませんでした。
3. ズームレンズがいいとは限らない
初心者が一番最初に買うであろうズームレンズについて。
結局、決まった焦点距離しか使わない
わたしは35mm換算で15-27mm、24-105mm、82.5mm-315mmのズームレンズを持っていますが、結局広角端(ワイ端)か望遠端(テレ端)しか使わないことが多いです。(24-105mmは35mmとか50mmも使います)
最大の原因は各焦点距離の使い方を身に付けていないからだと思います。
よく「最初は単焦点から」と言われますが、その先人からのアドバイスを無視して「いやいや、ズームの方がどう考えても便利だろう」と先にズームレンズを買ってしまうとこうなるのでしょう。
と言っても、本気でズームレンズの焦点距離を余すところなく使おうとすると、画角の感覚を身につけるために,21-24-28-35-50-70-90-135-200-300などの単焦点レンズで撮影経験を積まなければならず、「どんだけ単焦点買えばいいんだよ!」となってしまうので、難しいとは思いますが。
でもやっぱり、決まった焦点距離しか使わないのなら、ズームレンズを使っている意味が無いと思うのです。
考えているよりズームレンズ必須の場面は少ない
「何があるかわからないし、とりあえずズームレンズにしよう」という人は多いと思いますし、わたしもその一人でしたが、よーく考えるとズームレンズが必須の場面はほとんどありません。
基本的にズームレンズが必要になるのは、動くものを撮る&シャッターチャンスが少ないときです。
スポーツ専属カメラマンで無い限り、そんな場面に立ち会うことは滅多にありません。あったとしても結婚式ぐらいですが、それも年数回あるかないかでしょう。
「よく動き回るうちの子(人か動物か)を撮りたいんだ!」という場合もあるかも知れませんが、うちの子であればシャッターチャンスは十分にあると思いますので、止まったときに撮るか、待ち構えていて単焦点レンズの焦点距離に入った瞬間に撮ればよいと思います。
写りは単焦点に負ける
これはよく言われていることです。
光学のことはよくわかりませんが、焦点距離が変わるズームレンズの方が単焦点よりも設計が難しいことは容易に想像が付きます。
レンズスペックの一つであるF値を見ても、うん十万するメーカーのフラッグシップのズームでもF2.8やF1.8通しが限界ですが、単焦点にはF1.4やF1.2が存在していることから、レンズ性能は単焦点がズームレンズに勝ることは明らかです。
4. 広角~標準域の出番が一番多い
作品作りではなく、旅行の記念とかで普通に写真を撮るなら、広角~標準域の出番が一番多くなります。
焦点距離で言うと、24mm~50mmぐらいでしょうか。
画角が極端な24mm未満の超広角や100mm以上の望遠の出番は、全体の1割、多くて2割程度です。
5. 望遠域の方がレンズ性能が必要
望遠域での写真は、風景を切り取ったり、気になるものにフォーカスしたりと、広角~標準域の写真に比べて「被写体はコレ!」という写真になることが多いです。
そうなった場合、その被写体がキレイに写っているか否かがその写真の求心力を左右すると、わたしは思います。
広角~標準域は構図や光など被写体の描写以外の要素が写真の良し悪しに大きく影響しますが、望遠域は広角~標準域と比べると被写体自身の描写が写真の良し悪しに影響する割合が大きい気がするのです。
まんま、マクロ写真のイメージです。
「それは君の勉強不足だよ」と言われてしまいそうですが、今のところそんな気がするだけなので許してください。。
理想のカメラ&レンズ構成
色々思ったことから考える、現時点での理想のカメラ&レンズ構成。
広角~標準域はコンデジ
出番の多い&レンズ性能がそこまで必要ではない広角~標準域はコンデジを使います。
「軽い&小さい」は正義だからです。
この点でコンデジに勝る者はありません。
しかも最近はRX100M3・G7 X・LX100など、マイクロフォーサーズ並みの高級コンデジも出てきていますので、普通に撮影するには高級コンデジで充分かと思っています。
望遠域&超広角は単焦点レンズ
レンズ性能が必要な望遠域はミラーレス+単焦点レンズを使います。
コンデジとミラーレスの2台持ちをするわけです。
5年カメラをやって「メイン機・サブ機」の意味がようやくわかりました。
前述の通り、いちいちレンズ交換するのが面倒くさいのです。
レンズ交換するぐらいなら、それぞれの焦点距離のカメラを持ち歩いた方がラクという感覚です。
その道を極めた方は、フルサイズ一眼レフ2台でメインとサブを使い分けますが、わたしのようにちょっとした趣味なら高級コンデジとミラーレスの2台体制で充分です。
超広角が必要なら、超広角用をもう一台追加して3台体勢も考えます。
新システム現状案
というわけで、具体的には以下のシステムに組み直そうと考えています。
- RX100M3 (広角~標準域)
- Xマウント 望遠単焦点
- dp0 quattro 21mm(超広角)
- Xマウント 標準単焦点(室内など暗所用)
長年使っていたEマウントはレンズが十分にそろわないうちにフルサイズ用のFEレンズ拡充に舵を切り、中望遠レンズもFEレンスを使わなくてはならない状況です。
このままEマウントを使い続けていると、そのうちFEレンズを買ってしまい、ソニーの思惑通りフルサイズ機を買ってしまいそうなので、泣く泣くXマウントへ移行します。
ソニーの製品ライフサイクルは通常1年です。
そんな短寿命のフルサイズカメラボディに20万以上は出せません。。
いや、技術進化の点から見たら新技術がどんどん出るのは良いことなんですけどね。
Xマウントは望遠単焦点含めたレンズのラインナップが豊富かつ、APS-Cのカメラとフジノンレンズに強いこだわりを感じるので、ガジェットスペックヲタ的に惹かれるものがあるのです。
XマウントのボディとレンズはEマウント放流で得る軍資金の量によって決めます。
総括
色々妄想を広げましたが、一つ言えることは4~5年前と比べて高級コンデジが急激に進化したと言うことです。
高感度での画質はAPS-Cのミラーレス一眼にはまだまだ敵いませんが、光量が十分な環境であれば、わたしのような素人に毛が生えた程度の人間を満足させるのに十分な画を生み出してくれます。
今でも十分ですが、今後さらに進化することを織り込んで、広角~標準域を担うシステムのに抜擢しました。
あなたも高級コンデジをシステムに組み込むことを検討されてはいかがでしょうか。
photo credit: 0370 Mamiya Press Passport Lens via photopin (license)
以上!アイドリングタイムのイド♂(@idomars)でした。
ありがとうございました!