[i]心拍数が測れるようになったJawbone UP3は買いか?

20150730-Jawbone-UP3-01
数年前からJawboneシリーズを投入し、日本のフィットネストラッカー市場の中では最も知名度のあるであろうJAWBONEが満を持して発売した腕時計型心拍計 Jawbone UP3は買いなのかをCharge HRと比較検討してみました。

ちなみにJawbone UP3は、現状Jawbone UP2に心拍測定機能が付いただけの製品なので(2015/7/30現在)、詳しい使い勝手は下記hakadorian(@hakadorian)さんのJawbone UP2の詳細レビューをご覧ください。

詳しく書くよ!Jawbone UP2を使って1ヶ月間毎日使ったのでレビューします | 捗りあん

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記事の要約

着け心地はUP3

hakadorian(@hakadorian)さんも

UP2の装着感については、かなり良いと言えます。私は腕時計を付ける習慣が無い…というか異物感があってツラくて継続できないんですが、UP2を使い続けていられました…1ヶ月もです。
詳しく書くよ!Jawbone UP2を使って1ヶ月間毎日使ったのでレビューします | 捗りあん

と、書かれているように着け心地はJawbone UP3(UP2)の方がよいでしょう

Charge HRの着け心地が悪いわけではありません。わたしも腕時計はしない派ですが、Charge HRは購入以来ずっと着けていますから。

しかし、まずUP3の方が幅が狭いです。

幅が狭い=肌に触れる面積が小さいので、必然的に着け心地はよくなります。

さらに、下記のレビューもあります。

このバイオインピーダンスセンサーは、LEDを用いて血流を計測する一般的な光学式センサーに比べて、小型化と省電力化の点でもメリットがあるといいます。実際に使ってみると、皮膚と接する面が小さいので、長時間の装着が苦にならない点にもメリットがあると感じました。
ASCII.jp:発売前の最上位機種Jawbone「UP3」をチェック、機能にもう一声ほしい (2/3)

ダメ押しでこう書かれているので、これはもう決定的です。

リストウォッチ型の光学式心拍計は、皮膚と接する面にある程度の面積が必要、かつ、ぴったりと密着させなければならないので、長時間装着し続けると、どうしても痒くなってくるのです。これはライバルメーカーで直接競合する製品、Fitbit Charge HRで体験済です。
同上

確かにCharge HRは夏は蒸れるので、皮膚と点当たりで済むJawbone UP3の構造は羨ましいです。

心拍測定はCharge HR

腕時計型心拍計としてUP3を紹介しているわけですが、UP3は現時点で睡眠時の心拍数しか記録できません

この事実を知ったときは、かなりがっかりしました。

睡眠時の心拍数しか測定しない理由は、「常時心拍測定しても、現状そのデータは使い道がないから」

ごもっとも。

ですが、運動時には役に立つので、そこはユーザーでON/OFFさせて貰いたかった。

UP3は運動時に心拍を気にする層はターゲットとしていないようです。

睡眠機能はUP3

Charge HRの睡眠ログは大ざっぱです。

一方、UP3の睡眠ログは詳細まで残ります

左がFitbit Charge HRで計測した6月4日の睡眠、右がJawbone UP3で計測した6月4日の睡眠。Jawbone UP3の細かさ、浅い睡眠と深い睡眠の切り分けが優秀に見えます
Apple WatchとJawbone UP3は現時点で最高の組み合わせ – ITmedia ヘルスケア

しかも、わたしがCharge HRに付いていると勝手に思い込んでいて付いていなかった、眠りの浅いときに起動するバイブアラームも付いています

ただ、睡眠モードの自動切り替えはまだ完成途中のようです。

この操作をちゃんとやっても認識してくれないことが多々あります。幸いにしてiPhone側のアプリでも切り替えできるので、もっぱらモード切り替えはそちらで行うのが安全です。最初にUP2側で切り替えたのに、なぜかちゃんと切り替わっておらず睡眠が記録されていないことが2度ほどありました。
詳しく書くよ!Jawbone UP2を使って1ヶ月間毎日使ったのでレビューします | 捗りあん

Charge HRの自動切り替えは、お昼寝とパワーナップを識別できる精度があります。

ソファでうっかり昼寝をしてしまった12:29~14:50もしっかり記録されていました。一方、15分のパワーナップは記録されません。おそらく一定時間以上寝ていないと記録されないのでしょう。
[i][レビュー]Fitbit Charge HRとの連携でFitbitアプリの真価が発揮される! | アイドリングタイム

現時点での安定性はCharge HR

UP2はBluetoothによるペアリングが外れたり、ソフトリセットが必要になってしまう場面あり
詳しく書くよ!Jawbone UP2を使って1ヶ月間毎日使ったのでレビューします | 捗りあん

と、hakadorian(@hakadorian)さんも仰っていますし、ギズモードでもこの言われようです。

すぐ外れる。ペアリングに難あり。アプリが更新されない。リアルタイムの心拍数がわからない。まったく一貫性がなく、安静時心拍数の計測が疑わしい。
Jawbone UP3レビュー:無残な失敗 : ギズモード・ジャパン

Charge HRは、買って最初のペアリングをしたときにアプリ側の表示がおかしかったので再ペアリングをしましたが、それ以降不具合に見舞われたことは一回もありません

将来性はUP3

Jawbone UP3に搭載されているセンサーは加速度センサーと心拍計だけではありません。

他にも、呼吸・電気皮膚反応・皮膚温度・周囲温度を測ることができます。

今はこういう状態ですが、

バイオインピーダンスセンサー、気温計、体温計と加速度計以外に3つもセンサーが多いUP3ですが、我々が知ることができるのは、今のところ心拍数のみ
ASCII.jp:発売前の最上位機種Jawbone「UP3」をチェック、機能にもう一声ほしい (3/3)

前項の不安定性が解決され、上記のセンサー類すべてが活用されるようになったら、体調について様々な角度からの分析ができるようになるでしょう。

また現時点では、洗練されたデザインから受けるイメージとは違い、日本語版アプリが今ひとつのようですが、

専用アプリUP by Jawboneに不安要素
詳しく書くよ!Jawbone UP2を使って1ヶ月間毎日使ったのでレビューします | 捗りあん

米国並みに連携などが充実すれば、最もよいアプリになる可能性を秘めています。

ちなみに海外ではレシピサイトと提携していたり、食品データベースも充実しているなど、周辺サービスがもっとあるため、もう少しUPが使いやすい環境にあるようです。The Vergeというサイトのレビュー記事では、Up by Jawboneをベストのフィットネス用アプリとしています
同上

そういう意味では将来性はJawbone UP3の方があると言えます。

総括

Jawbone UP3の新技術センサーてんこ盛りゆえの高価格を横に置けば、

  • ディスプレイが必要だったり、普段時計をしていない人はCharge HR
  • ディスプレイが不要だったり、普段時計をして同じ手にフィットネストラッカーを重ねづけしたい人はJawbone UP3

が、現時点のベストの選択肢かと思います。

高価格を横に置けず、心拍測定が不要な人はJawbone UP2一択でしょう。

最後に、メカ的な評価としては、ギズモードのフィットネストラッカーランキングで、Charge HRは1位、

The Best Overall: Fitbit Charge HR
​The Best Fitness Tracker for Every Need

Jawbone UP3は選外ということをCharge HRのボランティア広告塔として記しておきます。

Jawbone UP3

We called it “A Fitness Fiasco” in our review for a reason. It’s innacurate, it has pairing problems, no screen, and just a lousy overall user experience. We had high hopes, and they were dashed to flinders.
​同上



「Jawbone UP3買うつもりだったけど、Fitbit Charge HRも気になってきたぞ!」という方は下記記事をご覧ください。

記事の一番下にCharge HRのまとめがあります。
[i][レビュー]Fitbit Charge HRの使い方~導入編~+まとめ | アイドリングタイム



以上!アイドリングタイムのイド♂(@idomars)でした。


ありがとうございました!

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