はやりのデジタルデトックスをやってみたら、考え方が少し変わった話。
記事の要約
デジタルデトックスとは?
デジタルにどっぷり浸かっている現代人。
ブログを書いているわたしは、現代人の中でも特にデジタルまみれな人間と言えるでしょう。
デジタルデトックスとは、「そういう輩はデジタル依存になっていて、疲れてしまっているから、一定期間デジタルから距離を置いて、依存から脱し、自然の状態を取り戻そう!」という活動。
半デジタルデトックスを実践
半断食ならぬ半デジタルデトックスをお盆休みの間、5日間やってみました。
お盆は人と会う機会が多かったので、完全にデジタルを遮断するのは難しく、妥協の結果「半」デジタルデトックスとなってしまいました。
期間中に遮断したのは以下の3点。
- SNSの閲覧
- ネットニュースやブログの閲覧
- 自分のブログの更新
デメリット
デメリットは特にありませんでした。まぁ、「半」デジタルデトックスですしね。
普段、Facebookは見ないし、現在SNSで繋がらせていただいている方々とは、「趣味」や「興味」で繋がっているので、わたしのSNSへの出現頻度が減っても関係性は変わらないからでしょう。
これが、「接触回数=親しさ」という関係性の中で生きている人は、禁断症状が出てしまうのかと思います。
メリット
メリットは・・・というか、メリットから思ったことが色々ありました。
習慣からの解放
半デジタルデトックス中に断った3つのことは、わたしの習慣になっていました。
習慣には義務の側面があります。
何かしらのゴールを達成するために、自主的に身に付けた習慣であっても、です。
いやぁ、義務から解放されると気がラクですよ。やっばり。
そして、習慣から離れてみると見えてくるものもあります。(詳しくは後述。)
色んな方が、「習慣化したら、一度あえて習慣を放棄してみる」と書いていますが、その意味がなんとなくわかりました。
本を読む時間が増えた
SNSやネットニュースを見ている時間がそのまま読書の時間になりました。
「やることないから、本でも読むか」みたいなノリです。
本の情報量
一応、哲学を取り扱う予定のブログを作っているので、Amazonの哲学史カテゴリー1位(2015/08/17現在)の「世界十五大哲学」を読みました。
読んで感じたことは、
本の情報量>>>>>>>>>>>>>>>ネットの情報量
この手の議論はし尽くされていますが、久しぶりに字面を追っているだけでは理解不能な内容の本を読んで、身にしみて感じました。
ネットの情報量
議論し尽くされた話を蒸し返しますが、ネットから得られる情報は内容が薄く、すぐに消費される性質のものが多いです。
それはそのまま、読みやすさ&手軽さや即時性にも繋がります。
浅く広くか、深く狭くか
本とネットの情報量の違いは、善し悪しではなく、それぞれの特性です。
本の専門的な内容を基に、自分の意見を深めるか。
ネットのバラエティに富んだ情報同士のセレンディピティを期待するのか。
どちらを選ぶか、もしくは両方をバランスよく使っていくのか、私たち次第です。
これも善し悪しではなく、おそらく好みの問題です。
「世界十五大哲学」の影響まっただ中にあるわたしは、前者を選びたい気分にあります。
本書で紹介される15人の哲学者はもれなく前者だったから。
大げさに言えば、後世の発展に寄与したい
哲学は、それまでの学説を洗練させるか、打倒するか、どちらかを繰り返して進歩してきました。(他の学問もそうですが。)
15人の哲学者の学説はどれも、洗練か打倒の対象でした。
わたしは歴史に名を残そうなんてこれっぽっちも思っていません。
ただ、わたしも誰かに洗練されるか、打倒されるようなアイデアを残したい。
誰か一人でも、わたしのアイデアをきっかけに、より良いアイデアを生み出してくれたなら、それは大げさに言えば後世の発展に寄与したとも言え、哲学好きの端くれとしてそうなりたい。
そのためには、雑多な知識を詰め込んでいるだけでは、いけない。
詰め込むとしても、まずはより専門的な知識を得てからでないと、そのような対象になるアイデアは生み出せないと、思ったのです。
少しでも効果を持続させるために
話が相当逸れましたが、半デジタルデトックスの効果を少しでも持続させるために、購読するネットニュースを厳選しました。
たとえば、これまではデジタルカメラの最新情報を追っかけていましたが、もう新しいカメラは決まっていますし、最新の技術情報よりも自分の腕を磨かなければならないので、思い切って追っかけるのをやめました。
この厳選は、「ネットニュースのチェック」という習慣から離れなければできなかったことだと思います。これが前述の「習慣から離れてみると見えてくるもの」でした。
総括
とりとめのない駄文&「考え方変わったのって、デジタルデトックスじゃなくて、本が原因では?」というところもありますが、ご愛敬。
photo credit: CHKDSK via photopin (license)
以上!アイドリングタイムのイド♂(@idomars)でした。
ありがとうございました!