親指シフト生活9日目が終了しました。
記事の要約
9日目の投入時間200分
9日目は、ブログ作成で120分、仕事で60分ぐらい文字を打つ時間がありました。
打った文字数は、感覚ですが2500文字ぐらいかと思います。
純粋な練習時間は20分でした。
打ち込んだ文字数は781字、内容は以下の通りです。
9日目終了時点で、投入時間860分+915分=1775分、練習文字数26561字、実践文字数約10500字です。
新たに始めたこと
残念ながらありません。
1775分の成果は…
練習時間を取れなかったので特に変わりません。
ただ、異手同指の押し間違いが目立ってきました。特にシフト同時押しの時に目立ちます。
[Shift]+[D]で「な」を押したつもりが、[Shift]+[K]で「の」を押してるというような間違いです。音自体が似ているというのもあるのでしょうが、もっと慎重に打とうと思います。
親指シフト(NICOLA配列)練習中のわたしが気になる配列2
前回はNICOLA配列以外の親指シフトを紹介しましたが、今回は中指シフト系についてです。
中指シフトとは、使う頻度の高いシフトキーを最も良い位置(中指のホームポジション)に配置する方式です。
考案者の一言。
今のシフトキーの位置は、このような100年前の手抜き工事の残滓であって合理性のカケラも認めることができない。親指シフトはそれにくらべて改善されてはいるが、文字キー領域の外側にシフトキーを置くという、技術の持つ慣性の呪縛から遁れ得ていない。
花のくに
この確信に満ちた言い方、シビれますねぇ。
今回は、そんな中指シフト配列を2つ紹介します。
(前回に引き続き、わたし自身NICOLA配列を始めて1週間の若造であり、どの配列も試打していないので、認識が間違っているかも知れません。下記はあくまでも参考情報として見ていただき、習得を決めるのは、ご自身でも十分調べてからにした方がいいと思います。)
月配列-前置き中指シフト
「月」 — 中指シフト新JIS配列
2chの、パソコン一般板・新JISスレッドで生まれた日本語入力用カナ系配 …
これまでの配列では、シフトは文字キーと同時押しで使うものでしたが、月配列では文字キーを押す前にシフトを押します。
これに対してプリフィックスシフトというのは、シフトに使うキーを押した後、次のキーにシフトがかかります。
シフト押す → シフト離す → キー押す → キー離す
ローマ字入力で、子音を前置シフトだと捉える事も出来ます。(母音を後置シフトだととらえることも可能。)
「月」 — 中指シフト新JIS配列
前置きシフトの利点には、同手2キー同時押しによる指・腕への負担がないこと、同時押しのタイミングがずれることによる打ち損じがないことなどが挙げられます。
同時押しのタイミングのずれによる打ち損じ問題は、初心者と上級者、両方に起こります。
初心者にはシフト同時押しをしようとするも、反応が追いつかないという現象がよく起こります。わたしの場合、特に文字キーとシフトキーをそれぞれ別の手で打つ場合、シフトキー側がコンマ何秒送れて同時打鍵が成立しないことが結構あります。
「練習しろよ!」と言う話ですが、前置きシフトであれば構造上このようなことは起こりません。
また上級者の場合、打鍵スピードが速すぎて同時シフト入力判定中に次のキーを押してしまい、打ち損じが生じることもあるらしいです。
※3 親指シフトでは、シフトキーの同時打鍵判定処理で文字キーの後にすこし遅れてシフトキー押してもいいようになっていて、瞬間的にでも打鍵速度が極端に速くなるとシフトキーがその直前の文字と直後の文字のどちらにかけられているのか判定がむずかしくなり(キーボードのファームウェアやソフトウェアの誤判定による)誤入力が増える場合があります。もっとも200字/分程度では影響はないはずです
Shiki’s Weblog: 新キーボード プロジェクト? – 親指シフトについて
前置きシフトであれば、同じく構造上、このようなことは起こりません。
よって、あるキーを押し、そのキーを離す前に次のキーを押して打鍵速度を上げるロールオーバーというテクニックが使えます。
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月配列には多くの派生が存在します。オリジナルの月配列は濁音半濁音は文字とは別に打つ必要がありますが、文字と一緒になっているものもありますし、拗音が1キーに配置されているものもありますし、中指以外にもシフトを配置しているものもありますし、同時シフトのものもあります。
これらの派生群含めての「月配列」なのでしょう。
有名どころとしては、上記の月サイトに置いてある「2-263式」、
そして下記「月配列Ux版」でしょうか。
有名かどうかはわかりませんが、個人的に気になっているのは、つい四日前に改良「月配列E9」版が出た「月配列Ex」です。
「月配列Ex」の制作者は次に紹介する配列の中で最高の性能を持つであろう新下駄配列を使った後に、月配列を開発しているので信頼できます。
新下駄配列-同時中指シフト
最後は蜂蜜小梅制作者が蜂蜜小梅のベンチマークとし、下記発言をしている新下駄配列です。
日本語配列の性能として打鍵効率だけを追求するなら、蜂蜜小梅配列は新下駄配列に及ばないことが数値として明らかです。
[61℃] 蜂蜜小梅配列<清濁拗同置のハイブリッド同時打鍵>
(「新下駄配列に及ばないことが数値として明らか」と言っていますが、僅差です。蜂蜜小梅は「覚えやすさ忘れにくさ」にパラメーターを振りながら、新下駄配列に肉薄しているのはすごいことです。)
新下駄配列の9つの特徴 : ローマ字入力でもなく、かな入力でもなく
こちらは同時押しの中指シフトです。前置きシフトだと一番良い場所にシフトキーを配置しますが、「一番良い位置に頻出の文字を置かないと、入力効率が著しく下げることになる」という理由で、同時シフトを採用し、中指シフトキ-の場所にも文字を割り当てているのが新下駄方式です。
濁拗音を1打で打て、100万字のデータを基に清濁別置で最も効率的な配置を追求し、打ちやすい左右交互打鍵に加え、左右交互打鍵よりも打ちやすい同手連打(アルペジオ)に頻出語句を割り当てた結果、左右の手の使用率がちょうど50%になったという奇跡のような配列です。
参考→アルペジオは交互打鍵より強い : ローマ字入力でもなく、かな入力でもなく
新下駄配列の制作者は、かな入力、ローマ字入力、親指シフト(NICOLA)、月配列2-263式、月配列U8版、飛鳥配列、けいならべ、星配列、小梅配列を使った上で新下駄配列を開発したと言うから驚きです。
参考→新下駄配列作成の歩み : ローマ字入力でもなく、かな入力でもなく
前項で取り上げたロールオーバーについても習得された上で、高速入力に向いているとは限らないと主張をされています。
高速入力に向いているのはロールオーバーできる配列? : ローマ字入力でもなく、かな入力でもなく
開発コンセプトから、運指が非常に良さそうなことが容易に想像できるので、「新下駄配列で打ったら気持ちいいんだろうなぁ」という印象を持っています。
総括
これで、気になっている配列を全て紹介できました。
調べていて思ったのは、「配列にここまで情熱を傾ける人たちがいたのか」ということです。全く知らない世界でした。
彼らの情熱はNICOLA配列へ注がれた情熱にも、決して引けを取らないと思います。
わたしとしては効率や打ったときの気持ちよさを求めるなら新下駄配列、効率も押さえつつ覚えやすさ忘れにくさも重視するなら蜂蜜小梅がオススメですが、配列は合う合わないがあるのでどれがあなたにとってベストかはわかりません。
最後に繰り返しとなりますが、かな入力は親指シフト(NICOLA配列)だけではありません。
かな入力を始める前には良い配列選びを。
photo credit: thumbs up via photopin (license)
edited by WorkFlowy×ハサミスクリプト
以上!アイドリングタイムのイド♂(@idomars)でした。
ありがとうございました!