[i]スイスに転勤したら人生で最悪の3ヶ月になって、精神を病みました

20160220_swiss

みなさま、お久しぶりです。ブログを更新するのは4ヶ月ぶりでしょうか。久しぶりすぎて、どうやって更新するのかも忘れてました。

今回から何回かに分けて、スイスに転勤して体験したことをタスク管理の観点から書いていきます。

はじめは、「タスク管理の記事になるので、タスク管理専用ブログの『ハックの哲学』に書こう」と考えていました。しかし、この3ヶ月間は、説明口調で理路整然とまとめるにはいささかハード過ぎました。結果、感情を交えながら本音で書き残しておきたいと思い、あえてプライベート寄りのこちらのブログで書くことに決めました。

さて、本題に入ります。

わたしは今、スイスにいます。11月の始めに、海外転勤でやってきました。初めての海外転勤であり、職種も変わったので苦労すると予想はしていましたが、この3ヶ月は予想をはるかに超える最悪な状況が続きました。

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記事の要約

スイスでの陰鬱な生活

1日の流れに沿って、ここ3ヶ月のわたしの状態を振り返ってみます。

平日の朝は、目が覚めても起きられない。起きようと思っても仕事のことを考えると変な汗が出て、体が固まり、布団から出られない。意識をなくせば仕事のことを考えなくて済むので、再び目をつむり、そのまま二度寝。これを出発時間ギリギリまで繰り返す。

日本にいたときは、毎日4時に起きて活動しており、「早起きのことならなんでもオレに聞け!」と思っていましたから、我ながら大した変わり様です。

仕事中

仕事中は常にストレスフル。畑違いの部署に異動してきて仕事の内容がわからないにも関わらず、上司から仕事は詰め込まれるし、関係部署からは問合せが来るし、部下からの質問にも対応する必要があり、もうムチャクチャ。

日本では「ストレスフリーで仕事しようぜ!」と息巻いて『ハックの哲学』を更新していましたが、スイスに来てからはストレスしかない状態でした。

帰宅後

ストレスフルな状態で夜遅くまで働くので、仕事後は何もする気が起きません。

現状を打破するための方法を考えたり、本を読んだりすることが必要と頭ではわかっていますが、それを実行するエネルギーが残っておらず、受動的に日本のニュースサイトをチェックすることぐらいしかできませんでした。

休日

休日も「スイスにいる間、ずっとこの状態が続くのか。。自分のやりたいことをやれないなら死んでいるのと変わらないではないか。。」というネガティブな考えに取り憑かれ、何もする気が起きず、Kindleで漫画ばかり読んでいました。計200冊以上は読んだので、面白い漫画を知りたかったらわたしに聞いてください(笑)

この陰鬱な生活の原因は一言で言えば「仕事の量」だったわけですが、サラリーマンである限り「仕事の量」というものは自分ではどうにもできない外的要因なので、どうしようもない閉塞感と絶望感がとにかく凄まじかったです。

結果、何も考えないで時間を潰せる漫画を読み、目が痛くなったら寝て、起きたらまた漫画を読むという休日を送り続けました。

信仰が崩れた

問題解決が好きな方は、上記のような状態に対してこう考えるかもしれません。「問題があるなら、ゴールを設定し、現状を分析し、ゴールと現状のギャップから課題を抽出し、アクションプランを立て、実行に落とし込めばいいじゃない」。

わたしもそう思ってました。どんな問題でも上記の方法を取れば解決できると。

でも実際は違いました。問題が大きすぎ、解決不可能と感じると、問題に立ち向かおうとする気力が湧いてこないのです。

次にあなたはこう言うかもしれません。「どんな問題であろうと、問題を解決可能な単位に小さく分解していけば解決できる」。

これまではわたしもそうしてきました。しかし、精神が健全でないと今までできたこともできなくなるのです。

今までわたしは、上記の問題解決の手法を用いてすべての問題を解決してきたので、この方法に信仰に近い信頼を寄せていましたが、それはもろくも崩れ去りました。

「やることはわかっていてもできない」論

上記の状態を簡単に表すと、「やることはわかっていてもできない」という状態です。

この手の話は、タスク管理界隈ではよく耳にします。やろうと思っているのに、結局やれずに一日が終わるってヤツです。こういう話における「やること」というのは、普通の生活をしていて、そこにプラスの影響を与えるようなこと(語学学習や運動など)が大半です。わたしも同じ体験を何千回とし、自分なりの対処法を確立してきました。

しかし、同じ「やることはわかっていてもできない」でも、最悪(マイナス)の生活をしていて、それ少なくとも0に戻したいという目的の場合、それまで培ってきた対処法は全く通用しませんでした

理屈では、「普通の状態をより良くするよりも、最悪の状態から脱出する方が、自身が危機にさらされているわけだから、どう考えたってモチベーションが高く、脱出するために必死に行動できる」、となります。

しかし、実際はそうなりませんでした。精神的作用は違うと思いますが、絶望に支配されているという意味で「殺人犯に捕まっている人質が逃げ出せる状況でも逃げ出さない」という話と似ているのかも知れません。

総括

自分の人生が灰色になっているにも関わらず何もする気が起きないという経験をし、人間、理屈では理解できない状態に陥ることもあるということを学びました。

「人間、理屈では理解できない状態に陥ることもある」。言葉にするとありきたりで、わたしも以前から「そういうこともあるだろうな」とは思っていましたが、頭の中で理解しているのと実際に体験するのとではエライ違いです。何が違うのかって聞かれても、うまく答えられませんが。。

まぁ、こんなヒドい状態であったわけですが、どのようにわたしがこの状態を脱したかを少しずつ書いていきます。

▼三部作の第二部です。
[i]考えなしに文系になると悲惨なことになるかもよ | アイドリングタイム

▼三部作の第三部です。
[i]持つ者による持つ者のためのタスク管理術 | アイドリングタイム



以上!アイドリングタイムのイド♂(@idomars)でした。


ありがとうございました!

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